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西洋からくり人形 ▶English site
オートマタ/Automataとよばれ、人形の動力は主にゼンマイで時計技術と深く係わっています。現在日本で目にするのは、19世紀から20世紀に製作された美術品として評価の高いものが多く、各地の人形博物館、オルゴール博物館が所蔵したり、企画展で知る機会に限られていますが、オートマタには長い歴史があり、形態はさまざまです。
とりわけ18世紀のヨーロッパはオートマタの最盛期でした。1738年にフランス人の天才オートマタ作家のジャック・ド・ヴォーカンソン(Jacques Vaucanson)によって製作された「アヒル」は傑出しています。
外見が本物のアヒルとそっくりなだけでなく、水を飲み、餌をついばみ、ガアガアと鳴き、羽をばたつかせ、食べた物を消化して排泄までしたといわれているからです。
残念ながら、メカニズムを伝える記録は残されておらず、残骸となった「アヒル」を写した写真が残されているだけです。しかし発明された技術は実用化され、産業革命の足がかりとなったとされています。
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