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ラッキー・キャット/Lacky Cat |ポール・スプーナー

2013年三菱アルティアム『Art Toys World からくりおもちゃの世界展』のために制作出品されました。
作者ポール・スプーナーは、本作品に、東北大震災で亡くなった方々や被害を受けられた方たちへの復興の願いを込めて作りました。

招き猫がひび割れている理由は、陶器で作った後に、わざわざ壊して接着剤を用いて作り直したからです。なぜそのようなことが必要であったのでしょう。それは震災によって多くの命が失われ、カタチあるものが壊れてしまったわけですが、必ずや復活するという考えが背景にあります。

しかし、一度壊れたモノは完全に元の姿に戻るわけではなく、傷痕を残します。敢えて、その傷を残すことで、震災の被害に合われた方達の記憶を忘れてはならないものとして捉えているのです。


扉が開閉するたびに、中にいる招き猫の色が白、金、赤、黒と変わる仕組みです。箱の表面に描かれたギザギザの模様は、 地震によって地表が剥がれて様子を表しており、自動車は険しい道のりではあるけれど力強く乗り越えて行くことへの願いが込められています。ちなみに扉の文字も、作家自身の手によって書かれました。

 

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