今回のメンテナンス作品はキース・ニューステッド作「未来からきたライダー」です。 動力部はモーターを使っています。
モーターが回転するシャフトが左側のギザギザが付いている丸いカタチの部品から、作品中央部へ動力を伝導するためにゴムベルト(緑色)が使われているのがおわかりでしょうか。
このゴムベルトをスムースに回転させるために、左側のギザギザのついた部品の右隣(上部)に小型のプーリーがあります。
これは「アウトサイドテンション方式」という動力伝達をベルトで行う機構を採用する場合に多用されているようです。
このプーリーの役目は、ベルトがたるむ(あるいはたわみ)ことで、伝導するエネルギーを逃がさない、つまり最大限活用できることを目的に設置される部品です。
専門的になりますが、ベルトの張りを数値的に管理する場合はベルトの種類、幅およびスパン長さに応じて適正なたわみ荷重を求めて張りを与えることになります。
たわみ荷重は最大値と推奨値の間で張ります。
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