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ポール・スプーナ-は1948年に英国プレストンに生まれた美術家で、ランカスター大学を卒業後、古代ギリシャ哲学をベースとする独自の視点をもとに日常世界の不条理を、皮肉とユーモアをこめて作品表現を行っています。
愛嬌のある作品には、見た目とは裏腹に深いテーマ性が込められ、またカラクリの仕組みにおいては緻密で高度な技術が駆使されており、年齢性別を問わず観る者を楽しませる魅力にあふれています。
の作品に見られるカラクリの機械的な仕組みは一見単純に見えますが、よく観察すると極めて合理的にできていることに気づかされます。しかも、可動している作品を眺めているとなぜかしら私たちの内に「忘れかけていた時や物に対する愛着心」のような気持ちが湧きあがってきます。 多様な魅力を秘め、多くの示唆を与えてくれるユニークでアイロニックなカラクリの動きをモーレンの展覧会で楽しんでいただけば幸いです。